細る収入、やりくり苦労 年収、前年比6万円減

 宮城県生協連合会の2009年の県内家計モニター調査によると、1世帯当たりの年間平均収入は前年より約6万3000円減った。支出は省エネ家電購入などで約2万2000円増えたものの、服代や小遣いが減り、やりくりに苦労している傾向がうかがえた。
 賞与や家賃収入、年金なども含む年間平均収入は、685万2480円だった。
 給与世帯の夫の給与に限ると、月平均41万6906円で、前年比約1万円の減少。これに対し、妻のパート・アルバイト収入は月6万1004円で約3000円増え、夫の減収分を妻が補っている様子が分かる。
 年間支出は641万5572円。省エネ家電購入費を含む家財購入費(月約2万1813円)が24.7%増えたことが、全体増につながった。
 被服費(月1万3791円)は11.3%減、夫婦らの小遣い(月3万9713円)は6.2%減だった。「1000円高速」が実施された交通費(月4916円)も10.7%減った。
 収入から支出を引いた黒字額は43万6908円で、約8万5000円減った。3年ぶりのマイナスで、収入減に加えて、国の景気刺激策などを受けてエコ家電購入などが進んだためとみられる。
 県生協連の加藤房子常務理事は「収入増の兆しはまだ見えず、今年も節約、我慢の1年になりそうだ」と話す。
 調査は県内の生協組合員を対象に09年1~12月の毎月実施。回答は月平均で246世帯で、家族構成は平均3.6人、世帯主は平均43.7歳だった。

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