組合員の不用品買い取り みやぎ生協などがリサイクル事業開始

みやぎ生協など東北の12生協と1農協は、インターネット上で中古品の買い取り・販売を手掛ける「ネットオフ」(愛知県)と提携し、中古の書籍やCDを買い取るリサイクル事業を22日に始める。組合員の不用品を回収し、ごみ削減と資源の再利用につなげる。
 組合員専用に開設するコールセンターを通じて買い取りを申し込むと、宅配業者が無料で自宅から不用品を集荷。ネットオフが査定し、代金を組合員の口座に振り込む。集めた品物はネットオフが自社サイトで販売する。
 DVDやゲームソフト、貴金属、デジタル家電、携帯電話、ブランド品、楽器なども対象。書籍やCDは10点から、貴金属や家電は1点から買い取る。
 参加する生協は、コープあおもり、青森県庁生協、青森県民生協、いわて生協、岩手県学校生協、みやぎ生協、コープあきた、秋田県北生協、生協共立社、コープふくしま、コープあいづ、福島県南生協。いわて生協と業務提携している花巻農協も加わる。
 各生協は年末などに随時、共同購入の利用者ら計約50万人にチラシを配布し、ネットオフ側から広告手数料を得る。ネットオフ側には安定的に中古品を調達できるメリットがある。
 東北6県の生協でつくる「コープ東北サンネット事業連合」(仙台市)の河野敏彦共同購入商品本部長は「家庭ごみを減らして再利用に回すため、環境保護に貢献できる。組合員の経済的なメリットにもなる」と話している。
 ネットオフは国内最大級のオンライン中古書店で、8月に同様の取り組みをコープさっぽろとの間で始めている。

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