子育て世代の夫婦が生涯にもうける子どもの数は「1・96人」で、1940年の調査開始以来、初めて2人を下回ったことが21日、国立社会保障・人口問題研究所による2010年の出生動向基本調査で分かった。
同研究所は「働く女性が増えて晩婚化が進み、経済状況が厳しくなったことなどが要因では」としている。
調査は、おおむね5年ごとに実施。妻が50歳未満の全国の夫婦約9000組を無作為抽出し、有効回答のうち夫妻とも初婚の約6700組を分析した。
調査対象は、1990年代前半に結婚、15~19年が過ぎて出産を終えたと考えられる夫婦を対象に分析。02年までの30年間は2・2人前後で推移してきたが、前回の05年調査で2・09人に減少していた。子供がいない夫婦は6・4%(前回比0・8ポイント増)、1人が15・9%(同4・2ポイント増)で、子供が1人以下の夫婦が初めて2割を超えた。