絶滅・クニマス、西湖にいた…さかなクン大発見

 環境省のレッドリストで「絶滅種」に指定されている「クニマス」が山梨県の西湖で生息していることが、京都大の中坊徹次教授や、東京海洋大客員准教授でタレントの「さかなクン」らの調査で明らかになった。環境省は今後、絶滅種の指定を見直す方針。
 クニマスは、サケ科に属する淡水魚の一種。日本一深い湖・田沢湖(秋田県)にだけ生息していたが、1940年、下流の水力発電所に供給する湖水を補充するため、近くの玉川の強酸性の川水を湖に引き込んだことが原因で絶滅した。
 さかなクンが今春、西湖で捕れたヒメマスを取り寄せたところ、その中に黒っぽいものがあり、知人の中坊教授に確認を依頼。ヒメマスとのDNA型の比較などからクニマスと判明した。
 西湖には35年、田沢湖からクニマスの卵が10万粒放流されており、中坊教授は、今回見つかった9匹はその 末裔 ( まつえい ) とみている。

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