網地島航路、2隻を新造 運航時間短縮、便利に

石巻市は2日、市の第三セクター「網地島ライン」が本土と田代島、網地島を結ぶ離島航路で運航している船舶を新造する方針を明らかにした。現行船の老朽化に伴い高性能の2隻を導入し、島民の足を確保する。新船の完成は2017年2月を予定している。
 現在の3隻は全て就航から25年以上が経過。修繕費が年々増加しているため、2隻の建造を決めた。アルミ合金製の高速カーフェリー(乗客200~250人)と中型船(乗客100~150人)各1隻を想定。建造費はそれぞれ7億5000万円、2億5000万円程度と見込む。
 網地島ラインの2013年度の利用者数は約6万2000人。3隻から2隻体制となるが、現在の運航本数は維持する考え。新船導入で運航時間は短縮されるという。
 網地島ラインは今月、市や県などでつくる航路改善協議会を設置。本年度中に建造方式や輸送需要予測などを盛り込んだ航路改善計画を策定し、国に提出する。
 市は「島民にとって唯一の定期航路は通院や生活物資の輸送に不可欠。新船の導入で、利便性の向上や経営改善を図りたい」と説明している。

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