大和町吉岡で毎年12月にある縁結び行事「島田飴(あめ)まつり」に向け、「シンデレラ計画」が進行中だ。地元有志の企画で、来場者にカボチャのスープやスイーツを提供する。カボチャの馬車で舞踏会に行き王子と結婚したシンデレラの物語にあやかり、まつりを盛り上げる。
まつり実行委を中心に地元ボランティアらが5月、町内の農業斎藤孝浩さん(49)の畑3.5アールでカボチャ15種類の栽培を開始。斎藤さんは「カボチャは美容によく、シンデレラの幸せなイメージもある」と語る。
9月末に一部を収穫し、どの品種が提供に適しているか試食した。11月ごろに実際に使うカボチャを収穫する予定。スイーツは町内の洋菓子店が考案中という。
まつりでは、良縁に恵まれるとされる飴を求め、大勢の男女が早朝から列をつくる。冬場で冷える体をスープで温めてもらう。
実行委員長の児玉雅充さん(42)は「来場者をもてなし、身も心も温めてもらいたい。わくわくする地域を目指して頑張っている」と話す。
島田飴まつりは約400年前から伝わる行事。吉岡八幡神社の神主が高島田を結った花嫁を見初めて恋煩いとなり、村人が高島田に見立てた飴を食べさせたところ回復した伝説に基づく。