“縦読み”の被害者たち

24日放送の『バイキング』(フジテレビ系)で、坂上忍に感謝を伝えたマネジャーの“隠れたメッセージ”が話題だ。
 同番組では、担当となり1年がたつものの、厳しすぎる坂上に「話しかけることもできない」という男性マネジャーが登場。そんな冷え切った関係を修復するため、坂上とマネジャーが大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンをめぐる企画が放送された。
 番組終盤には、大切な人へのメッセージを大画面に投影する夜のショー「Joy of Lights ~世界一のツリーのしらべ」を鑑賞。すると、マネジャーから坂上へのメッセージが表示された。
やっと今年も終わりますね
めいわくばかりで
たいした仕事もできませんが
いつまでも働かせてください
 このサプライズに坂上は目頭を熱くし、涙を拭うような動作も。番組は感動的な雰囲気のまま、放送を終えた。
 しかし同時に、Twitter上では“縦読み”を指摘するツイートがちらほら。メッセージの行頭を縦に読むと「やめたい」となり、「このマネジャー面白いww」「どっちが本心?」「坂上が泣いたから、言い出せなかったのでは?」という声が上がった。
 昔から主に、子どもの言葉遊びや、新聞のテレビ欄の“粋な演出”として行われてきた縦読み。数年前より、ネット上でも定番化しているが、その多くは「○○死ね」などといった暴言だ。
 先月も、復帰を発表したばかりの矢口真里のブログのコメント欄に、縦読み可能なコメントが続出。
きっと大丈夫ですよ
えーと頑張ってください
ろくがします!!
力を与えましょう
スイスより
 上記の「きえろカス」をはじめ、「おまえがやったことはさいてい」「テレビに二度と出るな」など、さまざまな縦読みが発見された。
 また同月、不倫キス現場が報じられた乃木坂46・松村沙友理のブログのコメント欄には、高度な縦読みが出現。
天気の悪い日が続きますね
握手券三枚取れたよ(初握手)
男やけど背低くてさゆりんとほぼ
同じや!!米国人の身長が欲しい(-_-)
色んな時に異なる表情を見せる
さゆりんは女性としての魅力もたっぷり!!
 各行の6字目を抜き出した上で、1行目と2行目、4行目と5行目を一つの漢字として読むと、「最低糞女」となる。これには、乃木坂46サイドも気付かずに掲載してしまったようだ。
「縦読みは、企業が運営するサイトに、検閲スタッフが張り付いていることを逆手に取ったいたずら。SNSなどで自由にコメントを発信できる現代において、アメブロの芸能人ブログや、テレビ番組の掲示板は、都合の悪いコメントを排除するため、バイトスタッフが人力でチェックしている。しかし最近は、難易度の高い縦読みも増え、見つけるのは困難。放送中のドラマ『地獄先生ぬ~べ~』(日本テレビ系)の公式掲示板でも、『うんこドラマ』『原作をこわすな』など、数々の縦読みが見受けられました」(ネット事情に詳しいライター)
 ネット上で、ひとつの文化となりつつある縦読み。だが坂上しかり、書かれた人にとっては気付かないほうが幸せのようだ。

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