歌手、美川憲一(77)が11日、東京都内でコンサート「美川憲一 ドラマチックシャンソン2023」を開催。楽曲「歌いつづけて」「愛の讃歌」など18曲を約920人のファンに熱唱した。
「ドラマチックシャンソン」は秋恒例の公演で、今回は1年ぶり22度目の開催。本番前には取材に応じ、来年6月に迎えるデビュー60周年に向けて、「健康第一で良いステージを踏むためにはやるっきゃない。私、しぶといので結構長生きすると思いますよ」とアピールした。
ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長(19年死去)の性加害の質問にも応じ、性加害は自身の感覚として「ずーっと知ってましたよ。どっぷりでした」と説明。「昔から触れてはいけない空気があって、(ジャニーズタレントに性加害を)聞いても言わなかったし、しっかり口を結んで笑ってごまかして…」と振り返っていた。
東山紀之新社長(56)には「被害者の方とは向き合って、ちゃんとしてさしあげてほしい。ジャニーズ帝国を引き継ぐのは並大抵なことではないし、周囲からは(補償や改革をして)良くなっても当たり前としか思われないから」と推測していた。
自身は8月23日に新曲「ふたつの愛」をリリースするなど精力的に活動。尊敬するシャンソン歌手、越路吹雪さん(享年56)は来年生誕100年を迎えるが、「越路さんは『豪邸に住むと仕事をしたくなくなるから』と賃貸のマンションに住んでいましたが、『ステージではお客さまのために、ちゃんとした宝石をつけるように』と言われました」と振り返った。この日のステージでは「物価高でも関係ない」と笑顔で明かしながら衣装3着を新調し、約2カラットのダイヤモンドの指輪をつけて華やかな雰囲気を演出した。