平昌五輪フィギュアスケートで金メダルを獲得し、五輪2連覇を果たした羽生結弦選手(23)をたたえた今年4月のパレードについて、経済効果が18億5千万円にのぼると、宮城県や仙台市などでつくる実行委員会が30日発表した。
仙台市中心部であったパレードには約10万8千人が詰めかけた。実行委が携帯電話会社から提供を受けたデータを分析したところ、内訳は県内からが8万3千人、県外からは2万4600人だった。県外からの来場者の約半数が宿泊したと推計した。海外からも400人が訪れていた。
仙台大の講師による推計では、来場者の飲食や宿泊、警備員の給与など直接的な経済効果は11億4千万円。グッズの原材料費や印刷費などへの波及効果は7億1千万円とした。
また、収支は2200万円の黒字だった。支出は1億9600万円で、このうち警備など運営費は1億200万円に膨らんだ。一方、Tシャツなどのグッズ売り上げが1億7600万円に上り、企業協賛金が1900万円、寄付金も2300万円寄せられた。
余った2200万円は県スケート連盟に寄付し、選手の強化、育成などに活用してもらうという。(山田雄介)