老化も防ぐ「味噌の健康パワー」

味噌は1,500年前から使い続けられている日本が誇る調味料だ。老若男女問わずに愛されており、“お袋の味”にも欠かせないものでもある。

そんな味噌は健康面でも、がんや生活習慣病のリスクを低下させることは広く知られているが、実は女性に嬉しい老化防止効果もあるということはご存知だろうか?

今回は、先日放送された『林修の今でしょ!講座』(テレビ朝日系)で紹介された、味噌の老化防止パワーについてお伝えしよう。

■1:味噌が老化防止にいい理由は“大豆”と“発酵”にあり!

味噌の原料はご存知、大豆。そのため、味噌には大豆サポニン、大豆イソフラボン、大豆レシチンなど、老化防止を期待できる成分が豊富に含まれている。

これらは、体の中の悪い脂を洗い流してくれたり、女性ホルモンと似た作用をしたり、血管をキレイにする働きがあったりと、たくさんの若々しさを保つ効果がある。

また、“味噌”という点もポイントだ。味噌の栄養は大豆由来のため、「そのまま大豆を食べればいいんじゃないの?」と思ってしまうが、同番組に出演していた栄養士・青木敦子先生によると、発酵食品である味噌のほうがより効率的に栄養を吸収できるそうだ。

■2:味噌の効果を逃さない“3つのポイント”

健康食品である味噌。しかし使い方を間違えてしまうと、大事な成分が台無しになってしまう。そして、ほとんどの家庭では、実は間違った使い方をしているのだ。以下に挙げる、味噌の効果を逃さない3つのポイントを守っていこう。

(1)50度以下で使用する

味噌汁をつくるときに「面倒臭いから……」と沸騰したまま味噌を溶かしたり、火を止めてすぐに味噌を入れたりしていないだろうか? 実はこれだと、味噌に豊富に含まれている麹や乳酸菌が死滅してしまうのだ。

味噌の栄養を生かすためには、50度以下(人間がすぐに飲める程度)でないといけない。味噌汁をつくる際は、飲める温度まで冷ましてから味噌を溶くようにしよう。

(2)高温と低温の二度使いをする

サバ味噌など、魚や肉料理に味噌を使用するときは、加熱時に薄めに味付けをして、火を止めて50度以下の低温になったときに再び味付けをする。こうすることで、味はそのままながら体に良い成分を一緒にとることができる。

(3)カリウムの多い食材と合わせる

老化防止に役立つとわかっていても「味噌の塩分が気になる……」という人もいるだろう。そこで、ワカメや小松菜などの、塩分を排出してくれるカリウムを多く含む食材と一緒に食べよう。

味噌はいつまでも若々しくいたい人にとって、栄養の宝庫である。健康面でも、あらゆる病気のリスクを低下させることがわかっているので、栄養を守りながら日々の食卓に並べていこう。

タイトルとURLをコピーしました