職場で6割の男女が「上司がいなくなってほしい」と思った経験があることが、映画配給会社の調査で分かった。29日公開の映画「モンスター上司」の配給元「ワーナーエンターテイメントジャパン」(東京都港区)が9月、上司について40歳未満の成人男女500人を対象に聞いた。
それによると、職場に苦手、または嫌いな上司が「いる」と答えた人は67%。具体的な回答から、「仕事ができないのに偉ぶって、ミスを部下のせいにする」(28歳男性)、「甘えん坊で、だらしない」(31歳女性)など不満を抱えている様子がうかがえる。61%が、上司にいなくなってほしいと思ったことが「ある」と答えた。
「あなたの会社に“モンスター上司”はいるか」の問いには、39%が「いる」と回答。同社によると、モンスター上司とは、部下に対して自己中心的な態度を取ったり、不快な思いをさせたり、理不尽な要求をしたりする上司のこと。
上司たちの言動について部下に詳しく聞いたところ、「部下によって態度を変える」(55%)、「人格を否定するような言葉遣いをする」(39%)など、パワーハラスメントと思われる上司の多いことが浮き彫りになった。
しかし、対応策について77%が「講じなかった」。「これ以上、立場を悪くしたくなかった」(32歳男性)、「会社が小さいので解雇でもされたら大変」(26歳男性)などと改善を諦め、現状に我慢する人が多いようだ。