東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険の3社が来年1月、自動車保険料を2.5~3%程度値上げすることが30日、分かった。新型コロナウイルス禍で減っていた交通量が回復したことに加え、物価高で修理単価が上昇しているため。値上げは消費税増税を受けて実施した2020年1月以来、4年ぶり。 値上げ幅は東京海上が約2.5%、三井住友海上とあいおいニッセイ同和がそれぞれ約3%となる。東京海上と三井住友海上は、中古車販売大手ビッグモーター(東京)による自動車保険の不正請求の影響も今回の改定に反映させた。保険金の水増し分を勘案して年間の保険料に換算すると、数十円の引き下げ要因になるとみられる。両社は年間1万台近く事故車両の修理をビッグモーターにあっせんしていた。 各社は20年度と21年度に車の安全性能向上やコロナ禍の交通量減少を踏まえ、保険料を引き下げてきた。今回の改定でコロナ禍前の水準に戻ることになる。