自動車生産21.3%増=2年連続1000万台割れ―10年

 日本自動車工業会が31日発表した2010年の国内自動車生産実績は、前年比21.3%増の962万5940台だった。3年ぶりのプラス。国内販売がエコカー購入支援策で底上げされたほか、海外でも北米や新興国を中心に需要が回復した。ただ、リーマン・ショックの影響が顕在化する前の08年実績(1157万台)を大きく下回った。1000万台を割り込むのは2年連続で、ピークだった1990年(1348万台)の7割にとどまった。
 昨年12月単月の生産台数は前年同月比5.1%減の74万7947台で、3カ月連続のマイナス。国内販売はエコカー補助金が9月上旬に終了した反動でマイナスが続き、海外も為替の円高基調と西欧市場の低迷があり、生産の先行きは不透明だ。 

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