自己負担1200万~2500万円 石巻市、住宅再建試算

宮城県石巻市は14日、防災集団移転促進事業で移転先に住宅再建する場合、自己負担額は1200万~2500万円になるとの試算を明らかにした。市議会東日本大震災復興促進特別委員会で示した。
 南浜町から新蛇田団地に、牡鹿半島の集落から近くの高台にそれぞれ移転するケースの試算結果を公表した。
 南浜町の住民の場合、250平方メートルの土地購入に1300万円、住宅建設に2000万円を要する。同規模の自宅敷地売却などで計800万円の補助があり、2500万円の負担で再建できると見込んだ。土地賃借の場合、建設時の負担は1200万円だが、別に借地料が必要になる。
 牡鹿半島の住民は330平方メートルの土地購入に240万円、住宅建設に2000万円が掛かる。自宅の土地売却や補助で賄えるのは340万円で、負担額は1900万円。土地を借りる場合、借地料は市独自の支援策で30年間無料となるため、負担は1660万円と算出した。
 市は集団移転を63カ所で計画。移転跡地は、震災前の実勢価格と比べ市街地が約8割、半島部などは約7割で買い取る方針を示している。

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