秋田、山形両県にまたがる鳥海山周辺を中心とする16の醸造会社が自慢の酒を提供する「環鳥海酒サミット2019」が19、20の両日、にかほ市観光拠点センター「にかほっと」であった。
日本酒の新酒が出回る時期に合わせ、秋田県と由利地域観光振興会が2017年から毎年開催している。3回目となる今回は日本酒だけでなく、ワインやどぶろくを醸造する会社も参加した。
当日購入すれば1000円の回数券で10杯飲める仕組みで、会場には47銘柄が並んだ。にかほ市の飲食店経営の男性(69)は「さまざまな酒を味わえる」と楽しんでいた。
どぶろく製造の酒田醗酵(山形県遊佐町)の高橋昭夫社長は「何杯も購入する人が多く、商品を急きょ追加した」と客の反応に驚いていた。
初日は約250人が来場し、最終日も大勢の市民らが詰め掛けた。「雪の茅舎」で知られる斎弥酒造店(由利本荘市)の担当者は「秋田と山形の酒の個性の違いを感じてもらえたのではないか」と話した。