仙台市が整備を進めてきた生涯学習支援施設「泉岳自然ふれあい館」(泉区)の建物が全焼するなどした火災を受け、奥山恵美子市長は9日の定例会見で、当面は現施設の「泉岳少年自然の家」で小学校の野外活動を受け入れる考えを明らかにした。
ことし9月にオープン予定だった同館の建物は5日深夜の火災で全焼した。奥山市長は「完成を期待していた市民に申し訳ない」と陳謝。「早い時期に現地再建を目指す」としたものの、開館時期が見通せないため、老朽化した少年自然の家は取り壊さず、利用を続ける方針を示した。
市監査委員が市議会の政務調査費のうち約125万円が不当な支出だと認定した監査結果に対し、奥山市長は「議員、会派が指摘を受け止め説明する責任がある。議長は検査を厳正に行い、使途基準をより明確にすべきだ」と語った。