自然歩道「みちのく潮風トレイル」 八戸―久慈29日開通

 東日本大震災からの復興支援の一環として、環境省が整備を進める長距離自然歩道「みちのく潮風トレイル」(青森県八戸市-福島県相馬市、約700キロ)で、先行してルート選考作業が進められている八戸市-岩手県久慈市間が、29日に開通することが分かった。
 環境省によると、ルートは八戸市・蕪島から久慈市・小袖海岸までの100キロ。青森県階上町で階上岳に立ち寄るなど一部で内陸に入るが、八戸市、階上町、岩手県洋野町、久慈市のほぼ海岸沿いにコースを設定した。
 開通翌日の30日は八戸市蕪島で、沿線4市町長らが出席し、みちのく潮風トレイルのロゴマークなどが入った標識の除幕式を行う。トレッキング愛好者らによる歩き初めも検討されている。
 詳細なルートは26日にも公表する方向で、環境省が準備を進めている。
 みちのく潮風トレイルは、既存の道路や遊歩道をルートに設定し、海岸線に設定される国内初の本格的なトレイル。環境省は2015年度の全線開通を目指し、ルート予定の自治体の復興状況をみながら準備を進める。

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