自然災害伝承碑、東北の29ヵ所追加 国土地理院がホームページに掲載

国土地理院は、自然災害の記憶を刻んだ石碑などの「自然災害伝承碑」に、青森、岩手、宮城、秋田4県の計29カ所を追加し、ホームページ(HP)の地域防災情報コーナー「地理院地図」に掲載した。
 宮城では東日本大震災の教訓を伝える「女川いのちの石碑」など女川町内の16カ所を紹介。岩手県山田町では昭和三陸地震(1933年)で被災した大沢地区の慰霊塔など11カ所を載せた。同地震で被害が出た青森県八戸市の記念碑1カ所と、日本海中部地震(83年)の津波が襲った秋田県三種町の慰霊碑1カ所も加えた。
 国土地理院は、昨年3月に伝承碑の地図記号を制定。同6月にはHPに掲載する取り組みを始めた。今回の追加分を含めると、東北6県は計115カ所となった。全国では472カ所。
 地理院東北地方測量部の担当者は「掲載数が増えれば、防災教育に役立てる動きもさらに広がる。地域の活動を引き続き後押ししたい」と話す。

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