自衛隊「友達」作戦本格化、住民が手を振り歓迎

【セブ(フィリピン中部)=比嘉清太、マニラ=石崎伸生】台風30号で被害が出たフィリピン中部セブ島で24日、自衛隊の増援部隊約10人の医療チームが到着、医療活動を始め、同国被災者を支援する「サンカイ(現地語で「友達」の意味)作戦」を本格化させた。
 被災者や地元当局からは感謝の声が上がった。
 セブ島北部の町、ダーンバンタヤン。同日午前、地元住民約500人が見守る中、隣島のレイテ島沖に停泊する護衛艦「いせ」から医療チームを乗せた輸送ヘリCH―47が着陸した。
 同町は人口約8万6000人で、今回の台風の死者は9人にとどまったが、多くの住宅が損壊した。「被災者の約4割は貧困層」(オーガスト・コロ町長)で、満足な医療を受けられない人も多い。医療チームが医薬品や資材を手に降り立つと、住民は手を振って歓迎した。医療チームは、先行して現地入りしていた部隊とともに、高校の敷地内に診療拠点を設置。地元住民約20人が行列を作った。

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