自衛隊の体験入隊などの過酷な新人研修が増加 その理由を番組で分析

5日放送の「あさチャン!」(TBS系)で、過酷な新人研修の例が紹介され、そんな研修が増えている理由の分析があった。

番組では、「ナゼ…怒号に涙も”過酷な?新人研修”」として、北越銀行の新人研修として陸上自衛隊への体験入隊を取り上げた。新入行員男性28人女性41人が、2泊3日で自衛隊生活を体験している。

研修は集団行動で共同生活を営み、初日は敬礼や整列、号令などを学ぶ基本教練を3時間以上にわたって行われた。北越銀行の研修担当者は、「1人でできることはほとんどないと思ってますので、チームワーク、連帯感、そういったものを重要視してます」と言う。

ま た別の例として、12企業の合同新人研修を紹介した。初日にそれぞれの会社の社長名、理念などを書くテストが行われ、ほとんどの新入社員が答えられなかっ たという。この結果に、研修担当者は「みなさんの会社、『採用ミス』。一言で言ったら」と厳しく指摘し、その声に泣き出す女性もいたとか。

このように過酷な新人研修が増えている背景について、番組では2015年度の新入社員の意識調査で、「仕事に対する責任や意欲の低下が強まった」ことを理由に挙げた。

牧 嶋博子解説委員は、過酷な新人研修が増えたことについて、まず今の新入社員は「社会情勢が厳しいので企業もとても厳しい」ため「即戦力として期待されてい る」と分析した。また退職する人材が多いので、「辞めないで残る根性を身につけてほしいということで、ああいう研修をやっている」のだろうと推測する。

こ の発言を受けて夏目三久アナウンサーは、番組を見てから出社する新入社員に向け「この時期は慣れなくて大変なこともありますが」と呼びかけた。そしてスタ ジオにいる出演者たちもみんな通ってきた道であるため、「どうぞ頑張っていただきたいと思います」と話を締めくくった。

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