自販機使ってEV充電 仙台・錦ケ丘にスタンド“開店”

東日本大震災の被災地を中心に、電気自動車(EV)の利用促進を目指すNPO法人地球環境融合センター(東京)は23日、仙台市内で自動販売機と連動したEV充電スタンドの運用を4月1日から始めるのを前に、記念式典を開いた。
 充電スタンドは、青葉区錦ケ丘の複合商業施設「ヒルサイドショップス&アウトレット」の駐車場に5台設置。スタンドと連動している自動販売機で飲料品を購入すると、1回につき1時間の充電ができる。
 個人向けの電力小売りは電気事業法で規制されているが、自動販売機の付加サービスとすることでさまざまな場所へのスタンド設置が可能になるという。
 EV用の200ボルトに加え、パソコンや携帯電話の充電にも使える100ボルトにも対応する。主に太陽光パネルや小型風車で自家発電した電力を使い、不足分は発電所から送られる系統電源で賄う。
 式典には関係者約20人が出席。青山真一理事長は「買い物のついでに車の充電ができるような場所を増やし、EVに気軽に乗ってもらえるようにしたい」と話した。
 名称は公募で「Try Charge(トライ・チャージ)」に決まった。年内に東北の約500カ所への設置を目指す。東北の生産者と協力して「東北復興ジュース」を開発し、自販機で売り出す計画も進めている。

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