自賠責値上げを決定=4月から自家用車2480円増し―政府審議会

政府の自動車損害賠償責任保険審議会(金融庁長官の諮問機関)は20日、自動車やバイクの保有者に加入を義務付けている自賠責の2011年度の保険料引き上げを決定した。上げ幅は全体で11.7%、値上げは07年度以来4年ぶり。13年度も15%前後上げる方向で、2回合わせると25~30%となる見通し。
 損害保険料率算出機構が同審議会に届け出た11年度の保険料は、自家用乗用車(2年契約、沖縄と離島を除く)が2480円高い2万4950円、軽自動車(同)は2990円高い2万1970円、バイク(同)が710円高い1万4110円など。
 同審議会は08年度、交通死亡事故の減少や好調な資産運用を踏まえ、保険料を引き下げた。しかし、むち打ち損傷など後遺障害が残る交通事故の増加などで保険金の支払いが想定を上回るペースで増え、採算が悪化していた。保険会社は保険料の引き上げと合わせ、経費の節減にも努める方針だ。 
[時事通信社]

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