自身の事件捜査報告書をネットに投稿 開示証拠の目的外使用の疑いで男を逮捕 仙台地検

自身が被告となった事件の証拠書類の内容をインターネット上に投稿したとして、仙台地検は25日、刑事訴訟法違反(開示証拠の目的外使用)の疑いで、宮城県大崎市、無職伊藤光洋容疑者(31)を逮捕し、同罪で起訴したと発表した。

 起訴状などによると、2023年12月8、9日、自宅のパソコンを使って、地検が弁護人に開示した捜査報告書と供述調書の内容をネット掲示板に投稿し、不特定多数の人が閲覧できる状態にしたとされる。今年2月17日には別の捜査報告書の内容を二つのネット掲示板に投稿したとされる。地検は認否を明らかにしていない。

 伊藤被告は強制わいせつ罪に問われ、仙台地裁で23年11月29日、懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を受けていた。

 地検によると、投稿されたのは全てこの強制わいせつ事件の証拠で、被告や被害者の名前は伏せられていた。地検に情報が寄せられ、投稿が発覚した。今月24日まで誰でも見られる状態だったという。

 刑訴法では、検察が開示した証拠を裁判の準備などの目的以外に使用することを禁じており、違反すると1年以下の懲役か50万円以下の罰金が科せられる。

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