自転車とスマホ使って「史都」巡ろう 地域密着の観光をPR

自転車で街を巡り、地域の名所やグルメ、文化を楽しむサイクリングイベント「ライドアラウンド in多賀城 with七ケ浜」が2日、宮城県多賀城市と七ケ浜町で始まった。11月末までで、多賀城創建1300年記念事業の一環。参加者はスマートフォンのアプリを活用し、自転車で指定スポットを探索するなどして集めたポイントの数を競う。
 スマホの位置情報サービスアプリ「Map Life」を使用。アプリの地図上に表示される名所や施設、飲食店など約100カ所のスポットを自由に巡る。スポットに近づくとアプリ上でチェックインでき、ポイントを獲得できる。
 一部スポットには追加の「ミッション」もある。飲食店で食事したり、撮影した風景写真を該当する施設職員に提示するなどの条件を満たせば、さらにポイントを得られる。
 スポットには県内唯一の国特別史跡「多賀城跡」の政庁跡や日本三景・松島四大観の一つ「多聞山」など名所が並ぶほか、史都多賀城ゆかりの地域の神社などディープな場所も多い。
 イベントでは、街をテーマパークに見立てて地域の魅力を堪能する。父と一緒に参加した同市山王小6年佐藤安悟君(12)は「知らないスポットがたくさんあって巡るのが楽しい」と笑顔で話した。
 担当する市市長公室の鈴木孝行参事は「車や観光バスでは行きづらい場所にも寄れて、地域密着の観光を楽しめる」とPRする。
 各自のタイミングで自由にスタートできるため、参加者が分散することで「3密」を避けやすい。
 一般、女性、ファミリー、60歳以上の4カテゴリーがあり、上位入賞者には宿泊券や物産品セットなど賞品が贈られる。集めたポイントは特典と交換可能。多賀城市観光案内所と七ケ浜町観光交流センターでは、ポイントで名産品やグッズがもらえる。
 参加無料。公式サイトから登録する。自転車とスマホがあれば、誰でも参加可能。ヘルメットと保険加入は各自で準備する。
 イベントは県や多賀城市、河北新報社などでつくる多賀城創建1300年記念事業実行委員会の主催。連絡先は市市長公室市民文化創造担当022(368)1141。

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