舟下りの発着拠点も河川防災ステーションに整備 宮城・丸森町が基本構想・計画

丸森町は4日、2019年10月の台風19号豪雨で被災した後に計画された「丸森地区河川防災ステーション」について、町議会全員協議会で基本構想・計画を明らかにした。災害時の拠点機能と併せて観光周遊の拠点とし、地域振興につなげる。来月のまちづくり懇談会で町民に説明する。

災害時のほか観光周遊の拠点にも

 ステーション予定地は、阿武隈川と交差する国道113号・丸森大橋の南東部。国土交通省が敷地を造成し、水防センターを町が整備。周辺は台風で浸水したが、最大で8・7メートル盛り土して安全を確保する。

 健康とアウトドアをテーマに、観光船「阿武隈ライン舟下り」の発着拠点とし、自然を生かしたアウトドア施設などを設置。地元産品を生かしたカフェスペースも置く。

 周辺の観光資源を生かした散策路やトレイルコースを設定し、「みちのく潮風トレイル」との連携を図る。水防センター内の水防団司令室などは、平時は防災学習室として利用する。

 25年度の利用開始を目指す。水防センター建設費は約9億4000万円で、国の交付金や過疎債を活用。運営は指定管理者制度を導入し、まちづくり会社設立も視野に入れる。

タイトルとURLをコピーしました