宮城県地方に秋晴れが広がった26日、仙台市を流れる広瀬川の河川敷は芋煮会を楽しむ学生グループや家族連れでにぎわった。
青葉区の牛越橋付近の河原では、芋煮の材料や道具を持って200人ほどが陣取った。河原の石で即席のかまどがあちこちに組まれ、大鍋がかけられると、食欲をそそる湯気と煙が青空に立ち上った。
学生時代の友人家族と鍋を囲んでいた宮城野区の会社員佐々木慎也さん(37)は「毎年の恒例行事も今年で15回目になりました。これがないと秋が来た気がしないですね」と熱々の芋煮を味わっていた。川沿いの土手などでは、ススキが穂を垂れ始め、駆け足でやってきた秋が深まりを見せてきた。