環境省は27日、スギ花粉が飛び始める時期は関東から西では2月ごろ、東北と北陸では3月ごろになる見込みだと発表した。スギとヒノキの花粉の飛散が最も多い時期は関東から西では3月上旬~同下旬、北陸は3月中旬、東北では3月下旬~4月上旬で、飛散量は全国的に昨年に比べ増える。
昨年夏の日照や気温、降水量、昨年11~12月のスギ雄花の調査から飛散量を予測。気象庁による気温の長期予報を踏まえ、関東、北陸、東海、近畿では1カ月以上にわたって飛散量の多い日が続く可能性があるとした。
東海や近畿の一部では飛散量の少なかった昨年に比べ10倍以上に。東北、関東、西日本でも昨年の2~6倍になる地域が多いと予想している。
1月の気温が低かった影響で、スギ花粉が飛び始めるのは関東から西では例年よりやや遅く、東北と北陸ではほぼ例年並みになる見通し。
環境省は「例年より飛散量が多いと予測される地域では、急激に花粉の飛散が増える場合もありうる。早めの予防対策をしてほしい」と呼び掛けている。