来春の花粉症シーズンに備え、林野庁は31日、スギの葉から花粉に放射性セシウムが移る割合の調査を11月下旬から始めると発表した。広い範囲に飛ぶ花粉で何らかの体への影響があるのかという問い合わせが相次いで寄せられたため、実態をつかむことにした。
スギの葉から花粉にどのくらいセシウムが移行するかの研究は、海外も含めてこれまでにないという。
調査する場所は、東京電力福島第一原発から近い阿武隈山地の杉林など福島県内の約100カ所。関東地方でも調査する予定で、場所を選定中という。花粉がつく時期から始め、来年1月まで調べる。12月に中間結果をまとめて公表する。