政府は14日午前、花粉症に関する関係閣僚会議(議長・松野官房長官)の初会合を首相官邸で開いた。岸田首相は、スギ伐採の加速化を柱に、今後10年間に向けた政府の対策を取りまとめるよう閣僚らに指示した。6月に決定する「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」に反映させる方針だ。
スギの花で赤茶色に染まる山(2019年2月、東京都あきる野市で、読売ヘリから)© 読売新聞
関連するビデオ: 花粉症対策で「ハクション議連」も……“10年に1度”の飛散量 個人消費の損失3831億円か 「もはや社会問題」で国も本腰 (日テレNEWS)
花粉症対策で「ハクション議連」も……“10年に1度”の飛散量 個人消費の損失3831億円か 「もはや社会問題」で国も本腰ミュート解除
政府が花粉症対策を巡り閣僚級会議を開くのは初めて。首相は「花粉症は多くの国民を悩ませ続けている我が国の社会問題だ」と対策の必要性を強調した。
首相はそのうえで、〈1〉スギ伐採加速化計画の策定・実行と花粉の少ない苗木への植え替え〈2〉スーパーコンピューターや人工知能(AI)を活用した花粉飛散予報の抜本的改善と飛散防止剤の実用化〈3〉舌下免疫療法など根治療法の普及――を3本柱に、早期に対策を検討するよう指示した。