環境省は24日、来春のスギ・ヒノキの花粉の総飛散量が、今春と比べて東海や近畿地方で10倍以上となるなど多く、例年比でも2倍以上になる地域があるとする予測を発表した。記録的に飛散が少なかった今春から一転し、花粉症患者にとってはつらい季節になりそうだ。
環境省の予測によると、今夏は例年より日照時間が長く、気温も高かったことから、来春は全国的に飛散量が増加。全国の約8割の地域で1平方センチメートルあたりの花粉量が2000個を超える見込みとなった。名古屋市では今春比16倍、例年の1・3倍に。大津市では今春比13倍、例年の2倍以上と予測している。東京では今春の3・7倍、例年の1・2倍。
一方、九州や四国、中国地方は7月の日照不足や大雨の影響で例年並みか例年の5~8割程度におさまるという。