芸舞妓が仙台市の仮設住宅で踊りを披露

京都最古の花街「上七軒」の芸妓と舞妓の3人が31日、東日本大震災の被災者を励まそうと仙台市若林区の仮設住宅で踊りを披露し、入居者のお年寄りら約70人が見入った。
 3人が仮設住宅の集会所に姿を現すと、集まった人から「きれい」という声が上がり、拍手で迎えた。謡に合わせて踊りを披露した後、被災者一人ずつに「おおきに」と声を掛けながら、友禅染の和紙で包んだせんべいのお土産をプレゼントした。
 仮設住宅で暮らす無職、佐藤栄さん(78)は「初めて見たが、まさかここで会えると思っていなかったので最高の気分。できればお酒を飲みながら見たかったなあ」と冗談交じりに話した。
 舞妓のさと龍さん(17)=鹿児島県・種子島出身=は「皆さん大変な思いをされていると思うので、上七軒のパワーを分けられれば、という思いで踊った」と話した。

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