新型コロナウイルスの感染拡大による社会の閉塞(へいそく)感を芸術の力で吹き飛ばそうと、宮城県内の芸術家8人の作品を無料で展示する「クリエイターズ・エナジーフェス仙台」が30日、仙台市青葉区のせんだいメディアテークであった。同市の販促コンサルタント業「乾杯・KANPAI」が企画した。
趣旨に賛同する8人の作品を展示。市在住の漫画家井上きみどりさんの「災害時に子どものメンタルを守るために気をつけたいこと」と題したイラストをはじめ、絵画や書など約100点が並び、来場者は多彩な表現を楽しんだ。
井上さんは「芸術は何か直接作用するわけではないが、見た人の中で止まっていたものが、動きだすきっかけになればいい」と語った。
会場を訪れた青葉区の自営業小畑信さん(84)は「ダイナミックな書や繊細なイラストに力づけられた。一日限りの展示がもったいない」と話した。