総務省(情報通信政策研究所)は4月15日、「2013年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の結果(速報)を公開した。
この調査は、ソーシャルメディア等のインターネット上の新しいメディアと、テレビ、新聞といった従来型のメディアについて、時間帯毎の利用実態、利用目的、信頼度等を把握し、メディア間の関係をあきらかにすることを目的として、2012年より行われている。今回は2013年11月30日~12月8日の期間に、全国125地点・13歳から69歳を対象とする計1,500サンプルで訪問留置調査を実施した。
それによると、平日のテレビ(リアルタイム)視聴時間は全体平均168.3分で、2012年度に比べ16.4分(約9%)減少していた。減少原因は40代・50代の視聴時間の減少(2012年比40分減)が大きく、若年層は下げ止まりの傾向が見られた。なお、テレビ(リアルタイム)視聴時間は、 休日は225.4分と平日の168.3分より約60分長かった。また平日のテレビ(リアルタイム)視聴のうち、20%前後は携帯電話との並行利用(ながら視聴)だった。
平日のコミュニケーション手段毎の平均利用時間は、全体ではメールがもっとも長く26.0分(2012年は28.6分) 、次いでソーシャルメディアが15.5分(2012年は8.8分)だったが、若年層に焦点をあてると、平日のソーシャルメディア平均利用時間が、10代48.1分(2012年は26.9分)、20代が45.1分(2012年は21.9分)とほぼ2倍に伸びており、メールと逆転している。若年層のコミュニケーション手段が、メールからソーシャルメディアに移行している現状が見て取れる。また休日のソーシャルメディア平均利用時間も、10代78.3分、20代52.0分とさらに長くなっている。
ソーシャルメディアの利用は全体で57.1%と過半数を超え、若年層以外にも拡大。特に「LINE」の伸びが著しく、20代で80%超、40代でも40%超が利用していた。なおスマートフォンの利用は全体で52.8%(2012年は32.0%)。40代までの利用が大幅に拡大していた。