文部科学省は28日までに、若手研究者の在外研究を後押しする大型の研究費助成を始めることを決めた。年500万円超の助成金と渡航費などを90人に5年間支給。世界水準の能力と人的ネットワークを持った人材を育て、日本の科学技術の成果増につなげる考えだ。
2019年度に始める「国際競争力強化研究員事業」では、国内の大学や研究所に在籍する博士号取得から5年までの若手を対象にする方向。海外研究機関への渡航準備と3年の滞在、帰国後の成果まとめまでを支援する。従来の支援策は2年と短かったり、渡航費も出なかったりするなど問題点があった。