若者の夢開眼の場に 旧ダルマ薬局ビルを活用

仙台市青葉区片平の旧ダルマ薬局本社ビルが近く、若者によるチャレンジショップやワークショップの会場として活用されることになった。宮城のドラッグストアの草分け「ダルマ」の本拠地が、若者の夢を「開眼」する場に生まれ変わる。
ビルは1983年完成の4階建てで、延べ床面積は約230平方メートル。市地下鉄東西線大町西公園駅から東へ約100メートルの青葉通沿いにある。現所有 者で太白区の不動産会社「副都心開発」が市内の別の不動産会社を介し、青葉区のまちづくり会社「伊達の家守舎(やもりしゃ)」に活用を委託した。
チャレンジショップやワークショップに開放するのは3、4階部分。店舗経営を目指す若者らに格安で貸し出し、独立の夢をつかむ足掛かりにしてもらう。1、2階には家守舎が運営するカフェや野菜販売店などが入居する。
チャレンジショップの若者らに内装のリニューアルを手伝ってもらい、家賃を低く抑える。家守舎社長の岩間友希さん(32)は「さまざまな楽しみ方ができる場所にし、若い人の出発を支援したい」と意気込む。
ダルマ薬局は46年創業。93年まで本社ビルとして活用された。その後はダルマ薬局本店として昨年9月まで営業を続けた。
同社は2012年にドラッグストア大手「マツモトキヨシ」の子会社となり、昨年10月に別の子会社と合併して解散。現在は「ダルマ」を店名とする32店舗が宮城、岩手、栃木3県に残っている。

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