インターネット通販で本を注文すれば、わざわざ書店へ足を運ばなくても買える時代になりましたし、電子書籍も盛り上がってきて、ますます実店舗での書籍販売は厳しくなるでしょう……。そんな意見を支持する人は少なくないと思うんですけど、日本国内の事情は、ちょっと他国とは異なっているみたいですよ。
日本通信販売協会が、昨秋に全国の10代から60代までの1,000人を対象に実施したアンケート調査によれば、いずれの年齢層でも、過去1年以内 に本や雑誌の購入でインターネットを利用したことがあるとの回答率は、書店に出向いて店先で購入したとの回答率を下回りました。しかも、その傾向が最も顕 著だったのは10代で、ネット通販の利用率はわずかに3割台!日本では60代の高齢者層のほうが、若者よりインターネットで書籍を購入しているとの結果が衝撃を与えているそうですね。
一方、もっともネット通販での書籍購入率が高かったのは、40代の58%、次いで50代の53%となっており、20代や30代よりも中高年の男女にネット販売がヒットしている様子さえうかがえます。さらに、スマートフォンやタブレットで本や雑誌が読める電子書籍サービスの利用に至っては、全体の12%しか購入経験がないとの回答が示され、まだまだ日本では電子書籍よりもリアルに紙の書籍で読書を好む傾向が根強いことまで判明していますよ~。