担い手不足に悩む県内水産業者と漁業に関心のある若者のマッチングを後押しする「漁業就業支援フェアin仙台」が31日、仙台市宮城野区のイベントホール松栄であった。県が主催し、高校生や社会人など約80人が来場した。
石巻市や気仙沼市など沿岸の15団体が出展し、漁業の魅力をアピール。来場者は各団体の求人情報を見ながら話を聞いて回った。3回目となる今年は、就業1~3年の新人漁師に直接相談できるコーナーを新設した。
県漁業協同組合石巻地区支所(石巻市)の担当者山内良介さん(28)は「人材不足だからこそ、丁寧な採用を心掛けている。対面で話し合い、研修なども受けて納得した上で入ってほしい」と話す。
宮城水産高3年岩崎慧太さん(18)=多賀城市=は「養殖業に携わりたい。仕事内容はもちろん、クレーンや小型船舶の資格を生かせるかどうかも注目している」と話した。
昨年はフェアを通して5人が就業した。