英シェル、露の天然ガス事業「サハリン2」から撤退…三井物産・三菱商事の対応に注目

【ロンドン=池田晋一】国際石油資本(メジャー)の英シェル(旧ロイヤル・ダッチ・シェル)は28日、ロシア極東サハリンの天然ガス事業「サハリン2」から撤退すると発表した。ロシア国営ガス会社ガスプロムとの共同事業を解消する。ロシアのウクライナ侵攻で、米欧による経済制裁が強まっており、事業継続は難しいと判断した。 【イラスト解説】サハリンからのLNGの輸送ルート

 サハリン2は、ガスプロム、シェルに加えて日本の三井物産、三菱商事も参画している。日本に液化天然ガス(LNG)を供給しており、エネルギー安全保障上、重要な事業だ。日本の2社の対応に注目が集まる。

 27日には英メジャーのBPが、保有するロシア国営石油会社ロスネフチの株式売却を発表しており、海外企業の「ロシア離れ」が相次ぐ可能性がある。

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