茨城の名字ルーツ

「日本には15万以上の名字があるといわれ、名字の多くが地名から付けられています」と話すのは大子町出身で苗字(みょうじ)研究家の高信幸男さん。法務局職員時代から全国各地で数多くの講演をこなし、定年退職後もテレビ番組などで活躍中だ
高信さんも所属する茨城民俗学会(今瀬文也会長)がきのう水戸市内で開いた談話会で「茨城の名字を考える」と題して講演。初めて聞く話も多く、なるほどとうなずくばかりだった
日本人の名字ランキングの上位に位置する「鈴木」「佐藤」「渡辺」は茨城でもベスト5に入るが、上位10位に食い込む「根本」は茨城や福島に多いものの全国的には少ないそうだ
茨城ならではの名字としては「圷(あくつ)」や「砂(すな)押(おし)」「友部」「市毛」などがあり、県外では珍しいという。NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」に登場した「助川」も茨城でしかなかなかお目にかかれないそうだ
東日本大震災後、家族の絆を確かめようと家系図を作る人が増加。名字のルーツを探りたいという気持ちはだれでも少なからずあるだろう
「名字許可令からまだ150年ぐらいしかたっていないのですが、皆名字の由来を知らないんです」と高信さん。地名に由来があるなら、その地へ旅したいものだ。

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