菅田将暉さんが三陸移住者を熱演 宮城・気仙沼でロケ、小説「サンセット・サンライズ」映画化

三陸地方に移住した都会の青年が成長する姿を描いた楡(にれ)周平さん=岩手県一関市出身=の小説「サンセット・サンライズ」が映画化される。メインロケ地は宮城県気仙沼市で、昨年9~10月に撮影された。来年1月に全国公開される。

 宮城県栗原市出身の宮藤官九郎さんが脚本を執筆。俳優の菅田将暉さんが主演を務め、山形県最上町出身の岸善幸さんが監督としてメガホンを取った。

 菅田さんが演じるのは、東京の大企業に勤務する釣り好きの会社員。コロナ禍の2020年、リモートワークが始まったのを機に三陸地方の4LDK・家賃6万円の「神物件」を見つけ、お試し移住する。

 東日本大震災からの復興や増加する空き家問題といった地域社会が抱える現実と向き合いながら、新たな生き方を見いだしていくストーリーで、「どんこ汁」など宮城の郷土料理も登場する。岩手県大船渡市でも撮影が行われた。

 岸さんは「悲しみを癒やせるのは人との出会いかもしれない。皆さんにもそれを感じてもらえたら幸いです」、宮藤さんは「地元を正面から描いたことはなかった。舞台も方言も知っている土地と言葉で、人ごとと思えない物語だった」などとコメントした。

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