菅義偉前首相(秋田県湯沢市出身)が27日、仙台市内で講演し、東北における半導体関連産業の集積に関し「投資と人材育成の両輪で進むことを大いに期待する」と語った。
菅氏は、半導体受託生産の台湾積体電路製造(TSMC)の熊本県進出で「九州全体の経済がパワーアップした」と指摘。力晶積成電子製造(台湾、PSMC)が計画する宮城県大衡村への工場建設で「東北の経済がかさ上げされる」と見通した。
第1次安倍政権の総務相として創設したふるさと納税制度について、納税額は初年度の2008年度の81億円から昨年度は1兆1000億円に増えたと説明。「非常にうまく回っている」と自賛した。
菅氏は、読売調査研究機構が主催したフォーラムで講演。約80人が参加した。