菅首相、石巻と東松島を視察 就任後初 復興祈念公園で献花

菅義偉首相は10日、東日本大震災の被災地を視察するため宮城県入りし、石巻、東松島両市で復興状況を確認した。午後は陸前高田、宮古両市を視察する。9月の首相就任後、宮城、岩手両県の訪問は初めて。東北の被災地入りは9月26日の福島県に続いて2回目。
 来年3月の完成に向けて国などが整備を進める石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園では、「がんばろう石巻」の看板前に献花し、黙とうをささげた。同行した亀山紘石巻市長は市内の復興事業を説明し「被災者の暮らしの再建を最優先に進めた」と述べた。
 菅首相は東松島市の復興再生多目的施設「あおみな」や石巻市の観光交流拠点施設「いしのまき元気いちば」も訪れた。
 あおみなでは、渥美巌東松島市長が市内のハード面の復興事業が本年度内で完了する見通しを報告し「今後は心の復興とコミュニティー再生に力を入れたい」と伝えた。菅首相は「目に見えないさまざまな問題があると思う。遠慮なく声を寄せてほしい。しっかり対応したい」と話した。
 午後は宮古市の震災遺構「たろう観光ホテル」などを訪問。視察には平沢勝栄復興相が同行した。

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