落札金額は約220億円でイオンモールが落札

東北大学は1月31日、仙台市青葉区堤通雨宮町の雨宮キャンパス(農学部)の土地売却に係る入札を一般競争で行った結果、220億1000万円でイオンモール(千葉市美浜区)が落札した。
 入札には、10者以上が参加申請し、このうち7者が参加。入札金額および利用計画(①街区構成②開発コンセプト③事業実施体制および事業遂行能力④独自性・先進性その他)等を総合的に審査し、イオンモールを落札者に決定した。契約締結は2月末。土地の引き渡しは、農学部の青葉山新キャンパスへの移転後、建物を解体・撤去した後の2018年2月を予定している。
 売却対象の雨宮キャンパスに置かれた農学部は、研究教育活動強化の一環として青葉山新キャンパスへの移転準備が進められているが、移転にかかる費用は、雨宮キャンパスの土地売却によって賄うとしている。同キャンパスは、仙台市青葉区堤通雨宮町10番3地内の9万2746㎡に及ぶ仙台市の中心部に残る数少ない大規模用地(用途地域は、第二種住居地域、建ぺい率は60%、容積率は200%)であるため、売却に当たっては、跡地利用を検討するため同大学、仙台市、仙台商工会議所、学識経験者による「東北大学キャンパス移転まちづくり会議」を立ち上げ、売却方法等を検討してきた。
 昨年4月15日にまとめられた最終報告では、まちなか居住機能、医療・福祉健康増進機能、商業・生活便利機能、公的貢献機能オープンスペース―を併せた複合市街地形成を想定し、この開発コンセプトや土地利用方針に適合した一括売却(共同購入のコンソーシアムなど)を目指している。今回の一般競争入札は、この方針のもと各入札参加者に利用計画書を求め、総合評価によって決定した。

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