蔵王ナシ甘さたっぷり「幸水」出荷始まる

宮城県内一のナシ産地として知られる蔵王町で19日、わせの主力品種「幸水」の出荷が始まった。春先から天候に恵まれ、例年より1週間早いという。
同町円田のみやぎ仙南農協蔵王地区梨選果場にこの日、約3トンの幸水が運び込まれた。農家の女性たちが稼働した設備のレーンに1個ずつ載せ、光センサーなどで甘さ、大きさごとに選別された実を箱詰めする作業に追われた。
農協の蔵王地区梨部会の平間裕喜部会長は「夏場が高温少雨で推移し、小ぶりながら糖度は申し分ない。蔵王の甘いナシをぜひ味わってほしい」と話した。
町内では農家73戸が約75ヘクタールでナシを栽培する。収穫は「豊水」「あきづき」「新高」と品種が替わりながら10月末まで続き、選果場には例年並み の約1000トンが集まる見通し。昨年から糖度13度以上を「蔵王ブランド梨 プレミアム」として全国に売り込んでいる。

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