薄くて曲がる次世代太陽電池検証

薄くて軽く自在に曲げることができる次世代太陽電池の稼働実験が17日、岡山県庁内でスタートした。メーカー各社が開発にしのぎを削る中、三菱化学水島事業所(倉敷市潮通)による試作品の発電性能や耐久性を検証し、量産化を支援する狙い。
 県庁6階にある産業労働部長室の南側窓に、向こう側が透けて見える厚さ1ミリのプラスチックフィルム型「有機薄膜太陽電池」(縦132センチ、横48センチ)を3枚設置。出力は計48ワットで、つくった電力を室内の照明に利用し、蓄積したデータを定期的に同社に報告する。
 2015年度の量産化を目指す同社が、実際に使った場合の問題点などを探るため、場所の提供を依頼した。
 県新エネルギー推進室は「最先端技術を用いた製品の実用化を支援し、水島コンビナート企業の活性化につなげたい」としている。

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