藤塚の海岸公園に遊び場、榴岡公園には飲食店 パークPFI方式で設置 仙台市、民間事業者公募へ

仙台市が若林区藤塚地区の海岸公園と宮城野区の榴岡公園の一部で、パークPFI(民間資金活用による社会資本整備)方式を採用することが19日、分かった。海岸公園では子ども向けの全天候型遊び場、榴岡公園では飲食店といった収益施設を設置する民間事業者を公募し、周辺のにぎわい創出を目指す。

 海岸公園の対象エリアは、複合施設「アクアイグニス仙台」東側の約7200平方メートル。全天候型遊び場と屋外トイレ、駐車場の新設を想定する。

 市が2023年に策定した海岸公園基本計画によると、遊び場は屋内型で、規模は約1000平方メートル。施設利用は有料の方針。

 榴岡公園は、北側の有料駐車場や野外大屋根広場がある約1万5000平方メートル。飲食店に加え、園路広場や遊戯施設、運動施設などの提案も受け付ける考え。

 4棟の大屋根は1970年代後半以降に整備され、老朽化が進む。芝生広場南側のレストハウス跡地では、パークPFIによる再整備事業でレストランやジムが入る収益施設を建設する予定だったが20年、公募で決まった企業グループが採算性などを理由に辞退した。

 民間事業者の公募は両公園とも今月24日から9月末までで、市は25年1月の決定を目指す。契約期間は最長20年とし、榴岡公園は26年3月、海岸公園は同4月の使用開始を見込む。

 パークPFIは、民間事業者に公園施設を賃貸して収益施設を設置してもらい、収益の一部で公園の改修や維持管理を行う手法。

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