藤崎と仙台三越は5月3~7日、両社が一押しの商品やサービスを宣伝し合うコラボ企画「杜の都の百貨店決戦 藤崎VS三越 青葉の陣」を実施する。仙台パルコ2など大型商業施設の開業で活気づくJR仙台駅前商圏に対抗し、老舗百貨店の魅力を発信する相乗効果で一番町商店街を盛り上げる。
企画のメインは婦人服や紳士服、雑貨の商品提案対決。婦人服は、藤崎本館2階のセレクトショップ「ブーケブラン」と、仙台三越本館2階の「ニューヨークランウェイ」が自慢の商品を売り込み、人気投票を行う。
訪れた客には相手方の商品をPRする。両社が互いの商品を宣伝する試みは初めて。
それぞれのリビング商品を使った料理実演対決なども開催。共通の新聞折り込みチラシを作り、自社の一押し商品に加え、代表的な販売員を紹介する。
両社の担当者は「さくら野百貨店仙台店の破綻などで仙台圏の百貨店は沈滞気味に見られがち。改めて百貨店の魅力を紹介し、仙台駅前の商業施設に負けないように頑張りたい」と意気込む。
コラボ企画の展開は今年1月、営業担当トップを務める藤崎の小野寺宣克常務と仙台三越の伊集院徹哉取締役が話し合って決めた。
小野寺常務は「対決を通して、百貨店の面白さや楽しさを知ってほしい。勝つまで戦い続ける」と宣言。伊集院取締役は「商品だけでなく、文化、サービスなど百貨店を丸ごと楽しんでほしい」と意気込む。