すべてがパロディ記事で構成された大手有名サイト「虚構新聞」が7月4日、「森永チョコ、144個入り『グロス』発売へ」と題するニュースを報じた。そこに登場する「ダース」ならぬ「グロス」は、「『ダース』と同じサイズのチョコレート12箱分(計144粒=1グロス)」「重さは730グラムで、パッケージサイズは広辞苑程度」というもの。もちろんウソ記事なのでこの世には存在しない商品……のはずだったのだが、これに反応した森永製菓が12箱限定で販売すると発表したことから、「ネタにマジレス」「虚構つぶし」「虚構は早く謝罪を」などと話題を呼んでいる。
この一連の出来事は、7月4日、「虚構新聞」の記事を見た森永製菓のTwitter公式アカウントが「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお ダースもついに虚構デビュー……」と興奮気味にツイートしたことがきっかけ。そこから「虚構新聞」Twitter公式アカウントとのやり取りがあり、この話題についてはしばらくの沈黙を経て、9日夜に「緊急告知」がツイートされた。
それは、まさかの“「グロス」商品化”のお知らせ。12箱限定とかなり少数ではあるが、7月10日18時より、東京・お台場ダイバーシティにあるアンテナショップ「おかしなおかし屋さん」での販売が決定した。「虚構新聞」の記事にあった通り、今回販売する「グロス」は144粒入りの商品で、パッケージは広辞苑程度の大きさ、価格は1,500円(税込み)とのこと。電話での予約はできず、対面販売のみ、1人1つ限りとなる。
森永製菓のTwitterアカウントは「一個も売れなかったらどうしよう」と不安も覗かせているが、果たして「虚構新聞」から飛び出した「グロス」、用意される12個は完売するだろうか。