「蚊に刺される」ことが過去のものになるかもしれない――米医療系ベンチャーOlfactor Laboratoriesが蚊に刺されるのを防げる新技術を早ければ2013年に投入する準備をしている。
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同社が開発したのは、人間と蚊の接触を大幅に減らす化合物。皮膚に塗るのではなく、空中に散布する。蚊は二酸化炭素を検知して人間を見つけるが、この化合物はその能力を阻害する効果を持つ。「二酸化炭素を検知できないと、蚊が人間を見つける能力は大きく制限される。この技術があれば、人間は蚊から見えなくなる」と同社のスティーブ・アボット社長。カリフォルニア大学と協力して開発したという。
この技術は、マラリアやウェストナイルウイルス熱など、蚊が媒介する病気への画期的な対策になる可能性を秘めている。「こうした病気を減らせるだけでなく、アウトドアが好きだが蚊が嫌いな人たちにとって人生がより楽しくなる」とアボット氏は言う。