毎月100万円しかもらっていない。 国会のトップの発言に批判の声が上がっている。 10日、東京都内で開かれたパーティーで、細田博之衆院議長(78)は、国会議員の給料にあたる歳費について、次のように発言した。 細田博之衆院議長「いったい、いくら歳費をもらっていると思いますか。議長になってもね、毎月もらう歳費は100万円しかない。“しか”というと怒られちゃうけど、そんなにもらってるのかと言うけど、会社の社長は、1億円は必ずもらうんですよ、上場の会社は」 民間企業の社長と比べ、「議長でも100万円しかもらっていない」と発言した。 国会議員の歳費は、コロナ禍にともない2割カットされ、現在103万2,000円。 一方、国会では「議員の数を減らすべきだ」との議論が長年行われているが、細田議長はこう述べた。 細田博之衆院議長「1人あたり月給で100万円未満であるような手取りの議員を多少増やしたって罰は当たらないと私は思ってるんです」 議員を減らすどころか、「議員の数を増やしても罰は当たらない」と主張した。 この発言に野党からは厳しい声が。 日本維新の会・藤田文武幹事長「民間感覚で照らし合わせて、ちょっとあり得ないと思う」 さらに、与党内からも「常軌を逸している」、「考えられない。早く辞めてほしい」などと批判する声が上がっている。 街では、「金銭感覚が普通の人と違うんだろうなと思う」、「税金のありがたみを感じないですね、その発言には」、「わたしたちにとっては大きなお金なので、それを100万円“しか”とか“だけ”とかはない方がいい」などの声が聞かれた。 一方で、ある国会議員は、政治家の懐事情について、「良い待遇だと思われているが、税金を取られてパソコンのリース代や電話代を取られると手取りは多くない」と嘆いている。